2014年8月26日火曜日

フランケンシュタイン(メアリ・シェリー)

フランケンシュタイン
フランケンシュタイン=恐怖の怪物というイメージが出来上がっているため、ホラー作品と捉えられがちだが、これはホラーではない。
人と違う醜い姿に作られたがために、人間との関わり、愛を得ることができず、醜いというだけで忌み嫌われる。
創造主であるフランケンシュタインからも存在を否定される。
読み方は人それぞれだと思うが、どうしても怪物に肩入れしてしまう。
昔の作品であるが、様々な差別による迫害や戦争の問題、遺伝子医学によりクローン問題など現代が抱えている色々なテーマを考えさせられる。
ホラーを期待して読むには物足りないが、十分に読む価値のある一冊。

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